Exhibition

泉太郎|毎晩、紙があります
2023.1.26 - 2.21
“reaction order, 曇り” (部分)2023
紙、鉛筆、インク、古いファイルの表紙、クリアーファイルリフィル、⾦具、紐他
© Taro Izumi

幼少の頃、泉太郎が⽇々夢中で取り組んでいたのは、化学者、教諭の⽗が仕事で使った⽅眼紙や藁半紙の裏に線描することでした。本展で発表される新作「reaction order , 曇り」は、⽗からもらい受けた古いファイルの表紙と、泉が「⻑年の思索のお供だけれど、やがて考えを追い越すための他⼈どうし」と⾔うドローイングを組み合わせています。密室的な⾏為であるがゆえにこれまで⼈⽬に触れることの少なかったドローイングと、⻑年書斎で保管されるうちに少しずつ変化してきたファイルの表紙、極めて個⼈的な環境の中で⼈知れず育ってきた⼆つの物体が混合されることで、暗号的で詩的な作品となっています。

-

[会期]2023年1⽉26⽇(⽊)ー2⽉21⽇(⽕) ⽔曜⽇休
[開廊時間]11:30-21:00(SUNDAYのオープン時間に準ずる)
[会場]SUNDAY 東京都世⽥⾕区池尻2-17-2 B1F
[問い合わせ先]泉太郎 contact@taroizumi.com

-

泉太郎(いずみたろう)
1976年奈良県⽣まれ。2002年多摩美術⼤学⼤学院美術研究科修⼠課程修了。
主な個展に「コドクエクスペリメント」(2022、Take Ninagawa)「ex」ティンゲリー美術館(2020、バーゼル)、「Pan」パレ・ド・トーキョー(2017、パリ)、「突然の⼦供」⾦沢21世紀美術館(2017)など。
主なグループ展に、東京都現代美術館開館15周年記念展(2019)、⾦沢21世紀美術館リニューアル・オープン記念展(2019)、原美術館ARC(2018・2017)、ダイムラー・コンテンポラリー(2018)、ポンピドゥー・センター・メッス(2017)、ミネアポリス美術館(2017)、六本⽊クロッシンング(2013)、国⽴国際美術館(2012)、ヨコハマトリエンナーレ(2011)、第6回ソウル・メディアシティ・ビエンナーレ(2010)、⽔⼾芸術館現代美術ギャラリー(2007) など。
現在東京オペラシティアートギャラリーにて個展「Sit, Down. Sit down please Sphinx」を3⽉26⽇まで開催している。
OPEN 11:30-21:00 (L.O 20:00)
[水曜定休]
東京都世田谷区池尻2-7-12 B1F
Tel 03-6413-8055