Exhibition

小野博 出版記念個展『日本の本日』
2017.12.17 - 2018.01.21
@店内奥ギャラリースペース
このたびSUNDAY奥のギャラリースペースにて、KANA KAWANISHI ART OFFICE企画による、小野博の出版記念展覧会『日本の本日』を開催いたします。

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“Mount Fuji | Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant” © Hiroshi Ono, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

小野博(おの・ひろし)は1971年岡山県生まれ、2002年からオランダ、アムステルダム在住。多摩美術大学美術学部彫刻科卒業、サンドベルグ・インスティテュート・ファインアート科課程修了。1999年にコニカ写真奨励賞を受賞後、ポーラ美術振興財団在外派遣員として世界50ヶ国を巡り《地球の線》を制作。一冊目に上梓した『ライン・オン・ジ・アース』(エディマン刊/2007年)では、実体験として対面した切れ切れに寸断された崩壊後のディストピアの世界の地表を、ゆっくりと一本の道へとつなぎました。

二冊目の『世界は小さな祝祭であふれている』(モ・クシュラ刊/2012年)では、オランダと日本の風景を同じ希望の地平で映し出しながら、東京特有の息苦しさに煩悶した日々を語るエッセイと、国籍問わず様々な背景を持つ人々を肯定し許容するオランダという場所の特異性をユーモラスな眼差しで日記として綴り、オランダと日本の大きく異なる文化的な差異だけでなく、文化圏問わず人間に通底する普遍的に大切なものをも浮かび上がらせました。

このたび小野にとって三冊目となる新刊『日本の本日』は、日本に焦点を当てています。

「幸せだったけど、めちゃくちゃだった昭和、そして美しく整理されたけど、息苦しくなっていった平成、そして底が抜けたかのような震災後。」と本人が語るように、日常を送るわたしたちにはひと続きに感じられる日本の姿を、冷静な分析力と独自の温かなユーモアで淡々と的確に掬い上げます。

例えば太平洋戦争の傷跡、社会を震撼させた大事件の現場、ターニングポイントとなった出来事の場所の現在、未曾有の大災害となってしまった東日本大震災の被災地、あるいはありふれた日常の風景。それらをすべて並列に扱い提示することで、日本とはどんな国なのか、そして日本にとって幸せとはどういったものなのかを、オランダに住まう日本人ならではの視点で描き出していきます。

誰もが当事者としての大きな気付きを得られる展覧会を、是非ともお見逃しなくご高覧いただけますと幸いです。

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“Okayama | Rikuzentakata, Iwate” © Hiroshi Ono, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

「震災というモンスターによって、
それまで隠れていた日本の本当の姿が現れました。
それは進むべき道を見失い、空回りしている日本でした。
僕はそんな日本と向き合うことに決めました。

 以来、日本中を旅行するようになりました。
好きだった頃の日本、息苦しかった頃の日本、変わらない日本、変わってしまった日本、
繁栄する日本、衰退する日本、被災地から見た日本、ありふれた日常を通して見た日本。

そんな僕の見た本当の日本の姿を一冊にまとめたのがこの本です。」

(小野博 『日本の本日:はじめに』より)

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“Rikuzentakata, Iwate | Tokyo” © Hiroshi Ono, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

会期:2017年12月17日(日)〜2018年1月21日(日)
  【年末年始休業】12月28日(木)〜1月4日(木)
   ※ 右記の日程は展示をご覧いただけません。 12月23日(祝・土)、24日(日)
時間:11:30 - 22:00(水曜日のみ -17:30)※ 最終日は21:00で終了。

▽アーティストトーク
12月17日(日) 19:00 - 20:30
 小林美香氏(写真研究者・東京国立近代美術館客員研究員)× 小野博(写真家)
 *参加無料/予約不要/直接会場までご来場ください。
 *同日20:30より、来日作家を囲んでの懇親会(参加費 3,000円)があります。
  懇親会参加希望の方は、info@kanakawanishi.com 宛にメールにてお申し込みください。
OPEN 11:30-23:00 (L.O 22:00)
[水曜 -18:00]
東京都世田谷区池尻2-7-12 B1F
Tel 03-6413-8055